トヨタ自動車東日本株式会社(以下、本文でTMEJと記載)による、塩竈市魚市場の現場を対象にした『ものづくり相互研鑽活動』が活動期間を終えて報告会がきのう、市場会議室で実施されました。
【関連記事はコチラ】
トヨタ自動車東日本×みなと塩釜魚市場の相互研鑽を振り返り経過と成果を共有
昨年4月から始動した、塩竈市魚市場の現場におけるものづくり相互研鑽活動。
TMEJ、宮城県、みやぎ産業振興機構、塩竈市、みなと塩釜魚市場の各関係者が出席のもと、1年間の活動をまとめたスライドショーと口述による報告が行われました。
トヨタ式カイゼンをもとに今活動のテーマとしていたのは、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を通じた安全な作業環境づくりや、水揚げ作業におけるマグロ運搬の業務改善など。
総括したTMEJ白根武史代表取締役会長からは結びに
『今後とも清潔な市場を維持しながら、知恵と工夫によって常に改善を心がける職場となるよう頑張ってください』と激励も頂きました。
塩竈市魚市場の卸売業務にもたらされた無形有形の財産
今回の相互研鑽活動により、塩竈市魚市場の卸売業務でトヨタ式カイゼンが活かされるに至りました。
実践までのプロセスはもちろん1年もの間、TMEJからじかに世界的メソッドを教示された経験もまた貴重な財産。
活動をともにしたTMEJの担当お二方に対して、みなと塩釜魚市場を代表して津田武彦専務が謝意を示すとともに
『個々の仕事に対する意識に大きな変化がもたらされたことが一番の改善。日本一、世界一キレイな魚市場を目指したい』
と、これから自社単独でも研鑽努力していく意気込みを伝えました。
運搬の業務改善に向けて試作を重ねてきたマグロ運搬用台車は完成し、塩竈市魚市場に納車されています。
完成品は三陸塩竈ひがしものを含めためばち類水揚げで本領発揮
マグロ運搬用台車は主に、めばちまぐろなどの水揚げ時に活用していく予定。
めばち類がトップシーズンをむかえる秋の本格稼働を視野に、塩竈市魚市場で試験運用中です。
三陸塩竈ひがしものを各地に売り出す際にも、活躍が見込まれます。
塩釜港発のブランド魚を品質管理していくうえでも、心強い器材が導入されることとなりました。
【三陸塩竈ひがしものについてはコチラ】