ブランド魚・三陸塩竈ひがしもの

秋口から冬季に三陸沖で漁獲されためばちまぐろは、食通の間では絶品!と高評価の食材。

そのなかでも厳しい認定基準につき、希少性が高いとされているのが三陸塩竈ひがしもの。

出回る期間が短く手軽とは言えない価格で流通するケースもあってか、知る人ぞ知る海の恵みとして賞味されてきました。

秋口から冬季に限定販売されるプレミアムな味覚に、舌鼓を打ってみませんか。

塩釜港の目利き人によってめばちをブランド魚に

塩釜港は本まぐろをはじめ、めばち、きはだ、びんちょうなどまぐろ水揚げ高は日本トップクラスです。

極上の逸品は、黒のダイヤと称される品種だけに限ったものではない!

ほかにも高品質で美味な品種のまぐろがあることを大勢に知って欲しい!

そんな思いで、当地の仲買人たちが旬のめばちを『三陸塩竈ひがしもの』としてブランド化。

この15年余り、一流の目利きたちが認めた品質に裏付けされる味わいと、豊潤なうまみを消費者に届けてきました。

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三陸塩竈ひがしものの称号をあたえられるめばちとは?

目利きが難しいまぐろのなかでも、鑑別眼を要する魚種として知られる生めばち。

塩竈のブランド魚として世に送り出されるのは、期間限定の生鮮状態にあるものだけ。

しかも、三陸東沖で延縄船に漁獲されたうちの数割に限られます。

鮮度・色つや・脂のり・うまみなどに優れた天然の生めばちであること

この条件に加え、総量など諸条件をパスした極上品だけに三陸塩竈ひがしものの称号が与えられます。

 

誰がブランド魚と認定するのか

ブランド認定するのは、三陸塩竈ひがしものの取引を許可された認定業者の目利きたち。

厳しい規定条件をクリアしなければならないため、少ないときは100本に1、2本の割合でしか水揚げされない日もあるほどです。

目星をつけて一旦は競り落としためばちでも、ガイドラインから外れた場合はどうなるか?

仲買人の判断でノンブランド品として、流通させるケースも珍しくありません。

この希少性と厳選された品質は、日本屈指と称される塩釜港の目利きの誠実さとこだわりの産物でしょう。

なお三陸塩竈ひがしものとブランド認定された生めばちには、ロゴマーク入りシールの貼付が義務づけられています。

出荷・店頭販売時に掲出されるそのシールには、漁獲年と認定買受人ごとのコードが記載。

ブランド認定の証明と同時に、シリアルナンバーによる品質管理を行っています。

三陸塩竈ひがしものとして認定される条件

品  種:めばちまぐろ
漁  法:延縄
漁  場:太平洋三陸東沖
水  揚  場:塩竈市魚市場
期  間:秋口から冬季の漁獲分に限定(例年9月半ばから12月まで)
繁  殖:天然モノ
鮮度管理:あくまで生(冷凍処理などを施していない生鮮の状態)
取  扱  者:塩釜市魚市場買受人協同組合から許可された取扱認定業者の仲買人
質  量:1本あたり40kg以上の総量

ポイント

鮮度・色つや・脂のり・うまみなど上質なめばちの要件が揃っている状態が大前提。
塩釜港の仲買人としての目利きに誇りと確かな自信を持って、消費者に送り出すことができるかどうかも判断基準に。

☞上記の条件をひとつとして欠けていないめばちまぐろだけが、「三陸塩竈ひがしもの」の称号を得ることができる!!

 

漁場を三陸東沖に限定する理由

千島海流と日本海流の交差水域である三陸沖は、魚類の餌に事欠かない潮目。

世界的に豊かな漁場で、めばちも十分に栄養補給ができ身に脂がのりやすい好スポットです。

低い海水温の親潮と黒潮がぶつかるということは、魚体がもまれ身がしまって上質な状態になる環境と言えるでしょう。

三陸塩竈ひがしものとして認定されるめばちは、三陸沖でも海水温が低い東沖に漁場を限定。

良好な脂のりや肉感の極上品が獲れるうえ、操業船が漁獲後いちはやく入港し出荷できる利点もあります。

 

なぜ、三陸塩竈ひがしものは期間限定で販売される?

秋口から冬季にかけて、暖流と寒流の交差する潮目の海水温が下がります。

その環境の変化により、魚も生体反応で身が締まって脂のりも充実。

ブランド魚としてふさわしい品質のめばちまぐろは、この時期にしか漁獲できないのです。

三陸塩竈ひがしものと認定されるためには、生鮮の状態でなければなりません。

よって、質の面で条件をクリアできるめばちが獲れる時期に、限定して販売しているのです。

 

ブランド魚「三陸塩竈ひがしもの」の管理体制

ブランド化の決議/ガイドラインを作成/商標登録
⇒⇒⇒塩釜市水産振興協議会
2006年に『三陸塩竈ひがしもの』として商標登録するまで、ブランド化の実務を担ってきた

商標独占使用権の保有/ブランドの管理/認定業者の審査・認可
⇒⇒⇒塩釜市魚市場買受人協同組合
ブランド魚の実売にあたり、塩釜市水産振興協議会と契約を交わし関連業務の一切を行う

三陸塩竈ひがしものの出荷・販売時に貼付が義務付けられている、ロゴマーク入りシールの発行などブランドを管理している

ブランド認定した生めばちを漁獲した船名とその操業海域などの項目とともに、日ごとにシリアルナンバーで管理し「ひがしもの」水揚げ情報一覧として公開を実施してきた

取り扱い業者の認定について

塩釜市魚市場買受人協同組合の内部審議機関が、取り扱いを希望する仲買人を審査

競りに参加していた年数や誠実な取引を重ねてきたかなどの実績をもとに、選考する

三陸塩竈ひがしもの問合せ先

<<塩釜市魚市場買受人協同組合<<
℡022(362)2284

<<塩釜市水産振興協議会<<
℡022(781)7706

 

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